VRAM(ビデオメモリ)
VRAM(ビデオメモリ)は、GPUに直付けされた専用の高速メモリです。ローカルLLMでは「どの大きさのモデルが動くか」を決める最重要スペックで、当サイトの判定もVRAM容量を軸に計算しています。
なぜLLMはVRAMを大量に使うのか
LLMの実行中、VRAMには主に2つのものが載ります:
- モデルの重み — パラメータ数×精度で決まる本体。例えば8BモデルをQ4_K_M量子化で動かすと約5GB、無圧縮(FP16)なら約16GBです。
- KVキャッシュ — 会話の文脈(コンテキスト)を覚えておく作業領域。文脈が長いほど増えます。
当サイトの必要VRAMは「重み+KVキャッシュ+約1.5GB(OS・画面表示のぶん)」で計算しています。モデルごとの実数は各モデルページ(例: Llama 3.1 8B)で確認できます。
容量クラス別の目安(Q4_K_M量子化・当サイトの判定式から導出)
| VRAM | 代表GPU | ◎快適に動くクラス |
|---|---|---|
| 8GB | RTX 4060 / RTX 3070 | 〜4Bクラス(8Bは△ぎりぎり) |
| 12GB | RTX 3060 12GB / RTX 4070 | 〜12Bクラス(14Bは△) |
| 16GB | RTX 4060 Ti 16GB / RX 7800 XT | 〜14Bクラス |
| 24GB | RTX 3090 / RTX 4090 | 〜27Bクラス(32Bは△) |
| 48GB〜 | クラウドGPU(A6000等) | 70B Q4(48GBでは△・80GB級で◎) |
この表は当サイトの判定式(必要VRAM≦利用可能×0.9で◎)をそのまま適用した結果で、判定表とズレません。正確な判定はトップページの自動判定で(GPUごとの解説はGPUページにもあります)。
VRAMとふつうのメモリ(RAM)の違い
RAM(メインメモリ)はCPU用、VRAMはGPU用です。ただし例外が2つあります: Macのユニファイドメモリは両者が一体で、搭載メモリの大部分をモデルに使えます。また内蔵GPUはRAMを共有しますが、帯域が狭いため速度は控えめです(当サイトはこの差も判定に反映しています)。VRAMが足りない場合、RAMへ溢れさせる「CPUオフロード」でも動きますが大幅に遅くなります。
自分のVRAMを確認するには
当サイトのトップページを開くだけです — GPU名から自動で判定します。手動で確かめたい場合は、Windowsならタスクマネージャーの「パフォーマンス > GPU」の「専用GPUメモリ」欄でも確認できます。
足りないと分かったら: GPUの買い替え(各GPUページに目安あり)か、クラウドGPUを借りるのが現実的な選択肢です。
関連用語
- 量子化とGGUF — モデルを小さく圧縮して少ないVRAMで動かす技術。Q4_K_M などの記号の読み方
- KVキャッシュ — 会話の文脈を保持する作業メモリ。GQA・MLA・ハイブリッド注意でサイズが数十倍変わる
- ユニファイドメモリ — CPUとGPUがメモリを共有する方式。Macが大型モデルに強い理由と、スマホ・内蔵GPUの注意点
- CPUオフロード — VRAMに載りきらない分をメインメモリへ逃がして動かす技術。動くが遅くなる
参考資料(出典)
▶ あなたのPCで動くモデルを自動判定する(スペック送信なし・ブラウザ内完結)
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