クラウドでローカルLLMを動かす — 全体像

判定で「動かない」と出ても、クラウドに逃がす手があります。ただしクラウドと一口に言っても「GPUをまるごと借りる型」と「推論だけ買う型」の2種類があり、できることも料金の考え方も違います。まずこの違いを押さえると迷いません。

2つの型の違い

GPUを借りる型は、Linuxマシンを時間単位(課金は秒単位)で借りて、そこに自分でOllamaやvLLMを入れて動かします。ファインチューニング・自作エージェント・好きなモデルの実行ができるのはこちらだけです。自由度が高い反面、環境構築が要り、止め忘れると課金が続きます。

推論を買う型は、できあがったモデルを叩くだけです。環境構築は不要で、月定額か使った分だけの従量課金。手軽ですが、学習や自作環境は組めず、送ったデータはサービス側に渡ります。機密データを扱う用途には向きません。

どちらもあなたのPCの外で処理されます。完全ローカルと同じプライバシー境界ではないので、外に出せないデータは手元で動くサイズのモデルで扱ってください。

GPUを借りる型のサービス

Linuxマシンをまるごと時間単位(課金は秒単位)で借り、そこに自分でOllamaやvLLMを入れて動かします。ファインチューニング・自作エージェント・好きなモデルの実行ができるのはこちらだけです。止め忘れると課金が続く点に注意。

サービス種別特徴
RunPodGPU特化AI用途向けの定番。秒課金。当サイトの始め方ガイドあり
Vast.aiP2Pマーケット個人のGPUを集約して最安クラス。ハードの品質にばらつき
LambdaGPU特化学習向けの老舗。H100など上位GPUが厚い
CoreWeaveGPU特化大規模・法人寄り
PaperspaceGPU特化個人開発者向けの手軽さ
Modalサーバーレス使った瞬間だけ課金。止め忘れ事故が起きにくい
SaladP2Pマーケット分散GPUで安い

この型で最初の一台を立てるなら、画面ごとの手順を クラウドGPUの解説RunPodの始め方 にまとめています。

推論を買う型のサービス

モデルを叩くだけのサービス。環境構築は不要で、従量(トークン単位)か定額です。手軽な反面、学習や自作環境の構築はできず、データはサービス側に渡ります。機密データを扱う用途には向きません。

サービス種別特徴
Ollama Cloud定額いつものOllamaのまま呼べる。無料枠あり/Pro $20/月。ログ取得・学習利用・データ保持なしを明示
OpenRouterルーター1つのAPIで多数のプロバイダを叩き分ける窓口。1社に縛られない
Together AI従量200以上のオープンモデル。モデルの幅とファインチューニング対応
Fireworks AI従量独自エンジンで低遅延
DeepInfra従量オープンモデルの価格と速度でトップ級
Groq従量専用チップで極端に高速。遅延最重視の用途
Replicate従量モデルをアプリ的に呼べる

どう選ぶか

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