ローカルLLM向けBTOパソコンの選び方
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判定で「動かない」と出たとき、次に決めるのはVRAMを何GB積むかだけです。CPUの世代でもメモリの量でもありません。ここでは動かしたいモデルから必要VRAMを逆算し、その容量を実際に積める店を並べます。
VRAMの量で決まる理由
ローカルLLMは、モデルの重みをまるごとGPUのVRAMに載せて動かします。載りきらない分はシステムメモリへ退避してCPUが処理しますが、速度は一桁落ちます。つまり「動く・動かない」はVRAMの容量でほぼ決まり、そこを外すと他をいくら良くしても取り返せません。
必要な量は量子化で下げられます。当サイトの判定は Q4_K_M(重み1個あたり4.85ビット)を基準にしているので、下の表もその条件です。
そのVRAMで動く、いちばん大きいモデル
収録モデルのうち、各VRAM容量にQ4_K_Mで収まる最大のものです(2026-08-27時点のカタログから自動生成)。
| VRAM | 収まる最大のモデル | 必要VRAM | 該当するGPU |
|---|---|---|---|
| 8GB | LFM2.5 8B-A1B(8.47B) | 6.8GB | RTX 5060 / RTX 5060 Ti 8GB / RTX 4060 Ti 8GB |
| 12GB | Gemma 4 12B(12B) | 10.0GB | RTX 5070 / RTX 4070 / RTX 4070 SUPER |
| 16GB | gpt-oss 20B(21.51B) | 13.4GB | RTX 5080 / RTX 5070 Ti / RX 9070 |
| 24GB | GLM-4.7-Flash 31B-A3B(31.2B) | 20.4GB | RTX 4090 / RX 7900 XTX / RTX 3090 Ti |
| 32GB | Intern-S2-Mobius(36.48B) | 23.8GB | RTX 5090 |
| 64GB | Qwen3-Coder-Next 80B-A3B(79.7B) | 50.7GB | RTX 5090×2枚(合算) |
コンテキスト長は各モデルの既定値です。長い文章を扱うほどKVキャッシュが増えるため、表より多く必要になります。トップページで自分のPCを判定すると、手持ちのGPUでの結果が出ます。
VRAM別・どの店で買えるか
実際に構成できる上限が店ごとに違います。順番は必要VRAMが小さい順で、報酬の高い順ではありません。
| ショップ | 積めるVRAM | 向いている読者 | 扱うGPU |
|---|---|---|---|
| 【OZ GAMING】
| 最大16GB | 14Bクラスまで。16GB搭載機の在庫が厚い | RTX 5060〜5080(最大16GB) |
| MDL
| 最大32GB | 30Bクラス。8GBから32GBまで全帯域を1店で選べる | RTX 3050〜5090(最大32GB) |
| BTOパソコンのサイコム
| 最大64GB | 70Bクラス。GPUを2枚積んでVRAMを合算できる | RTX 5090(32GB)+ AI向けデュアルGPUのワークステーション |
| ゲーミングPCは【FRONTIER】
| 最大32GB | 予算優先。セール会場の価格で同じVRAMを狙える | RTX 5060〜5090(最大32GB) |
在庫と価格は変動します。個別の機種や価格を見るときは、各店のページで最新の表示を確認してください。
VRAM以外で確認すること
- システムメモリはVRAMの2倍を目安に — 収まらないモデルをCPUに退避させて動かす場合、退避先はここです。32GB以上、できれば64GBあると選択肢が広がります。
- 電源容量 — RTX 5090クラスは電源も大きくなります。BTOなら構成時に自動で足りるものが選ばれますが、後からGPUだけ載せ替える場合は先に電源を確認してください。
- 静音性 — LLMの生成中はGPUが数分間続けて高負荷になります。ゲームより発熱が持続するため、冷却と騒音は体感に効きます。
- GPUを2枚積むか — VRAMは合算できます。70Bクラスを狙うなら、1枚で32GBより2枚で64GBのほうが現実的です。ただし対応するケースと電源、マザーボードが要ります。
買わずに済ませる選択肢
たまに大きいモデルを試すだけなら、買うよりクラウドGPUを借りるほうが安く済みます。週末に2時間動かして数百円という規模です。毎日長時間使うなら、数ヶ月で購入額を超えます。